雑想世界　第１世界線

アセンション島はフェルナンデス王朝ブラジル帝国の領有する南大西洋の離島である。
帝都リオデジャネイロから北東に3,494kmの位置に有り、帝国領では最北端となる。
島は火山島で耕作には適さず、島の周辺はサメの群生地でも有る。
島自体は無人島のままで、島民は軍人と軍属、並びにその家族になる。

14世紀に発見された無人島で、原住民は居ない。
19世紀にはナポレオン奪回に対する警戒のため軍事拠点となり、第2次世界大戦軍事的な運用をされて来たが、戦後は民間の通信会社により、西アフリカへの電波供給並びに、海底ケーブルの中継基地として管理されていた。
2022年、海洋技術総合司令部?による南大西洋海底ケーブルネットワークの中継基地を開設。
空軍基地と海軍基地からなる要塞化を果たした。

島内にはブラジル帝国空軍のアセンション島空軍基地が有り、ガレオン空軍基地?との定期便にて島内の物資の補給等を行う。
基地には3,300mの滑走路が有り、大型機の離着陸も可能なため緊急着陸空港にしていされている。
基地にはオショシ・システムが設置され、AT-1 アギラの航空隊とS.T.M.A.1ユニットからなる防空車両隊が配備されている。

北部のジョージタウン港にブラジル帝国海軍の沿岸警備隊が居る。
インペリアル級哨戒艇1隻と陸戦中隊が駐屯し、基地内には海洋技術総合司令部?の中継基地も入っている。

標高857mのグリーンマウンテンを中心に森林を形成する。
植林されたのは19世紀であり、松を中心に群生している。
陸上生物は野生化したヤギが最大種であるが、固有種のリクガニやトカゲ等が有り、アセンションハサミムシ等の昆虫も発見された。
海岸線はアオウミガメの産卵地になっており、海には、サメ、ワフー、マグロ、カツオ、バラクーダ、マカジキ、ブラックフィッシュなどが生息し、軍人たちは休日のトローリング等を楽しんでいる。
鳥類はカナリア、フランコリム、九官鳥、スズメ、アザラシなどが観測でき、アジサシ、スーラ、ミズナギドリ、ストローテール等も観測されている。
また、アセンション島の東海岸沖には、ボーツワインズ バード 島が有り、海鳥が住んでいるために上陸が禁止されている。
これらの自然は、皮肉にも要塞島と化したために護られているのである。