雑想世界　第１世界線

タウパテ型車輌運搬船はフェルナンデス王朝ブラジル帝国籍の車輌運搬船。
マウアー造船所にて4隻が建造され、3隻はタウパテ自動車?が購入後、ランペルツ商会が運用し、残る1隻はブラジル帝国陸軍で車輌運搬に使用されている。
本級より、ブラジル帝国海洋技術総合司令部の開発した復元回復装置が搭載されているのも特徴である。

車輌運搬能力に関しては、乗用車なら7,000台、トレーラー付牽引車両でも1,000台と言うキャパを持つ。
軍用車両においてもBT-91 オンカを1,000台搭載出来るように各層の床面は充分な強度を持つ。
機関は自社製LNGデュエル燃料による発電システムにより、排ガスを25%抑え込むことに成功している。
また船体前面を球形にする事で空気抵抗を減らし、貨物船ながら25ノットと言う速度を叩き出した。

トップヘビーになりやすい車輌運搬船は、常に転覆の危険性をはらため、復元回復装置を搭載している。
例えば、航行中に損傷した際に浸水した海水を船底部の空所に導く設備を設けることにより、重心を素早く下げて損傷により低下した復原性を高めることで転覆リスクが軽減されるようになっている。
同装置の採用により、船内の車両積載スペースを小区画に分割するなどの措置が不要になるため、積載車両台数の減少もなく規則強化前と同様に船内の車両移動などが円滑に行えるようになる。
海水を導入する空所はフィンスタビライザー室、ダクト構造を採用した竜骨、バラストタンクなどの区画で、別の機能を持つ区画と兼用させる形で船底部付近に確保する事になる。
各区画に対しては、海水の導入孔を設けるほか、必要に応じて空気抜き管などを船内適所に配置することにより、損傷時など非常の場合における迅速かつ確実な注水・重心低下を実現しており、他の大型船舶に搭載されるべく、順次更新されている。