雑想世界　第１世界線

ブラジル帝国を名乗り、ブラガンサ王朝の後継を自認するフェルナンデス王朝の国教はカトリックである。
リオデジャネイロ大聖堂を皇室礼拝堂と定めており、そこにリオデジャネイロ大司教座が鎮座する。
本来のリオデジャネイロ大司教教区はリオデジャネイロ州になるが、帝国と深く繋がることでサン・パウロ大司教区、ベロ・オリゾンテ大司教区、ヴィトーリア大司教区より格上に扱われ、便宜的に大司教座として帝国全土のカトリックを統括している。
基本的に宗教に対して過度な権限を与えていない帝国であるが、カトリックの国民に対しての影響力は強く、常に宮内省?により監査されているが、官吏にも敬虔なカトリックが多い為にあまり厳重ではない。

ブラジル帝国内のカトリックの中枢と言える大聖堂で、パソ・インペリアルの敷地内に有り、リオデジャネイロ大司教が座している。
皇室の礼拝堂でも有り、旧王朝から新王朝にかけての皇帝の即位式や皇室の慶事はここで行われた。
カトリック信者に対してのみ公開されており、毎週日曜日には在地皇族たちによる礼拝が行われ、周囲には近衛隊が礼装で詰めるため、一種のイベントにもなっている。

1984年にサンパウロ州アパレシーダにて、3人の漁師が褐色のマリア像を川にて修得した。
この内の1人がその聖母像を持ち帰り、家族と共に祈りを捧げていると、次々に奇跡が起きたため、ヴァチカン法王が聖堂の建設を支持し祝福した。
それ以来、サンパウロ州のアパレシーダの聖堂は、ブラジルカソリックの聖地として認定されている。

パドヴァのアントニオである。
ポルトガルとブラジルの守護聖人であり、祝日は6月13日。
失せ物、結婚、縁結び、花嫁、不妊症に悩む人々、愛、老人、動物の聖人とされている。