雑想世界　第１世界線

神聖アメルアリ同盟は神聖アクスム獣皇国の最大野党にして極右政党である。現帝室ロマノフ＝ソロモン朝を打倒しアメルアリ＝ソロモン朝帝国成立を掲げている。過激な言動で知られ多民族共有生存を掲げる最大与党聖アナスタシア尊愛党とは一線を画しせいぎ
前身政党はアメルアリ評議会とアクスム解放戦線である。アメルアリ評議会とアクスム解放戦線の政治的イデオロギーは異なるが「アメルアリ王家による帝政復古」「ソロモン=ロマノフ朝打倒」という利害の一致によって合流した

ここでは前身政党「神聖アメルアリ評議会」と「国家団結主義アクスム労働者党」の歴史も紹介する。

1884年、エチオピア帝国反近代化の急先鋒で皇族の流れを汲むアメルアリ藩王家当主 テオドロス･ノア･アメルアリ親王が皇帝及び帝国政府に対する叛乱を計画したとしてエチオピア皇帝ヨハンネス4世によってテオドロス親王一家は死刑･家名断絶･テオドロス親王の血を引く13以上の3親等男子は処刑･全領土没収の上、残った一門は奴隷階級に落としケニア南部に流刑とした。
父の失脚時に海外にいて処刑を免れたテオドロスの３男 バシリクス･ノア･アメルアリ（当時16歳）がソロモン王朝打倒･アメルアリ王家によるエチオピア帝国政権獲得を目指した。
テオドロスは処刑を逃れた一門、かつての父の部下とその家族を率いて自らエチオピア帝国領内を周りアメルアリ王家支持の貴族･軍閥をまとめあげ1892年神聖アメルアリ評議会を結成した。テオドロスは帝国政府の追討の手から逃れるため当時は独立国だったザンジバル＝スルタン国に亡命し神聖アメルアリ評議会の本部を立て反エチオピア帝国･反ソロモン朝支持者を集結し5万人の組織を打ち立てた。

1886年、評議会本部を皇国領ソマリア南部の都市 ラス･カンボニに移動した。当初は武力抗争路線を取り反エチオピア帝国政府に対するテロ行為を行った。しかし、武闘派闘争が民衆や帝国諸侯の指示を得られないと知ると和平路線に変更。
1887年1月、息子のバシリクス･評議会最高幹部や次世代を担う青年幹部党員を2年間の間西欧諸国に留学させ議会制民主主義、政党政治、憲法、列強諸国の選挙制度、国民主権を学ばせた。この時メネリク2世側近や閣僚･改革派大貴族も外遊に参加した。
正義党留学中の1887年9月にはテオドロスはメネリク2世に謁見し帝国政府に忠義を誓い和平を結み挙国一致の体制で皇帝主権による憲法発布、政党政治の実施、限定的な国政選挙を1895年に認めさせた。正義党は憲法準備委員会を発足させて学者などの有識者達による憲法草案作成に取り掛かった。

1895年4月10日に近代エチオピア帝国憲法が発布された。近代エチオピア帝国憲法草案は評議会が目指すものとは異なり評議会を落胆させた。
1895年6月9日にはテオドロスが暗殺されバシリクスが第2代正義党総統に就任した。テオドロスの死はエチオピア帝国政府によるものとしたバシリクスは報復措置として民衆を先導してアディスアベバ宮殿焼き討ちを画策したが古参最高幹部によって阻止された。

帝国議会開設を睨みテオドロスは党本部を帝都アディスアベバに移転した。
1896年3月にエチオピア帝国議会開設に関する勅令が発せられると国政参加を目指すバシリクスはソマリア、エリトリア、エチオピアで精力的な遊説を行い多くの支持者を集めた。
特にコプト教、当時獲得したばかりのイエメンから来たアラビア人･イスラム教徒らの支持を取り付けたことで正義党は他に結成された政党より巨大な組織となった。バシリクスは組織改革を行い政権獲得した際の準備として省庁制の導入、党の武装組織結成、農政･経済･金融･法務･外交に強い人材の登用を行った。
正義党は更なる支持を得るためエチオピア帝国政府が手を加えてないケニア南部、イエメン東部の開発計画の立案や自治権獲得の為の地元首長と友好関係の締結、ソマリア諸侯の取り込みなどで正義党は絶大な支持を得て1896年11月の初の国政選挙で
正義党からの立候補者が3割の議席を獲得し帝国議会内での発言権を得た。

1898年5月17日、ギルマ･ハイレ･ギトダ首相が人頭税10%増税、徴兵年齢を3年から10年間に引き上げ、ティグレ人優遇政策、オロモ人･アムハラ人･アラビア人以外の民族の奴隷化を帝国議会の承認無くしてヨハンネス5世に布告させたため正義党は他の野党と共に帝都 アディスアベバにて神聖アメルアリ評議会の武装組織アメルアリ神聖護国騎士団?主導よる大規模暴動が発生した。
当初は評議会議員、野党党員、アメルアリ支持派貴族が暴動の中心であったが増税反対に賛同した労働者、一般市民、保守派市民、民族浄化に反対するティグリニャ人ティグレ人･ソマリ人勢力も加わり官庁街や市街地では反政府軍によるバリケードが作られ帝国軍･内務者国家警察隊との間で市街戦が発生した。騒乱は2ヶ月程で鎮圧されたが帝国軍･反政府軍双方合わせて約1万6000人近い犠牲者が出た。
（1898年アディスアベバ騒乱?）
この騒乱の責をとる形でギドダ内閣は総辞職しギトダ首相と内務大臣がメネリク2世の命で処刑された。1900年、アメルアリ評議会とエチオピア帝国政府は和平交渉を行いギドダが独断で可決させた法案を廃止させた。

1901年、メネリク2世は国家の大事として近代化を促進し積極的な外遊や外国人招致を行い技術発展に務めた。エチオピア~ソマリア~エリトリア~ジブチ~ケニア北部を結ぶ東アフリカ鉄道の開発に力を入れて港湾施設の発展により商業的にも大いに発展した。1904年テオドロス総統が脳卒中で逝去すると腹心の1人アレンダル･ロト･ゼピュロス?が正義党第3代総統に就任した。ゼピュロスは手始めにテオドロス派最高幹部を全て粛清すると実権を完全に掌握した。
1909年2月、ゼピュロスによる野党の取り込みや対立する野党本部の焼き討ち、野党代表の暗殺、内閣閣僚･アクスム派貴族･諸侯への多額の賄賂、ケニア･イエメンで軍閥を組織し中央政府打倒の軍拡を進めていたことがメネリク2世に露見した。メネリク2世は評議会ら野党連合とゼピュロスを逆賊として帝国軍全軍に逆賊追討の綸旨を号令した。ゼピュロスはアメルアリ護国騎士団を率いて徹底抗戦したがわずか2ヶ月で敗北した。
神聖アメルアリ評議会を初めとする野党連合は内紛、ゼピュロス総統の暗殺により壊滅状態となり野党連合の幹部も多くが内務省により逮捕･処刑された。ゼピュロス総統の死により党内序列8位のクライオ事務局長が臨時総統に就任し1909年の評議会第1次解散まで神聖アメルアリ評議会を導いた。
しかし、野党大弾圧の影響大きく1909年7月に神聖アメルアリ評議会全幹部と評議会支持の諸侯･貴族が死刑、終身刑、流刑に処され神聖アメルアリ評議会はここに23年の歴史に幕を閉じた。

1918年、2代総統バシリクスの孫 ヘラクレイオスがゼピュロスの粛清や政府による神聖アメルアリ評議会大弾圧から逃れた評議会元幹部と元党員、アメルアリ王家再興を目指す人々により神聖アメルアリ評議会を復活させた。
折しもロシア帝国からの亡命貴族や政治家も活躍の場を求めて正義党に合流し1922年の選挙では30議席を獲得、26の総選挙では与党アクスム聖隷保守党?に勝利し初の野党内閣が誕生した。初の野党代表として首相になったヘラクレイオスはメネリク3世と皇后アナスタシアに謁見し会談を行った。 ヘラクレイオスは会談で国号をエチオピア帝国から神聖アクスム獣皇国への変更を打診したと伝わっている。

• ヘラクレイオス首相暗殺事件?を参照

1929年1月3日、新年祝賀会に参加したヘラクレイオスはエチオピア皇道派青年将校団暗殺された。カリスマ的指導者を失った神聖アメルアリ評議会は力を失ってしまい第2次神聖アメルアリ評議会は解散の危機へと追い込まれた。ヘラクレイオスの側近だったハイレ･ブルメルが評議会議長に就任して評議会の再建を成功させた。

ヘラクレイオス首相と親交のあったドイツ系エチオピア貴族出身で国家団結アクスム労働者党（NSAAP）総統アルベルト･フォン･デースラが評議会議長ブルメルを暗殺して神聖アメルアリ評議会を取り込みNSAAPに統合させた。
1931年、デースラ総統は無能な評議会党員を全て粛清すると組織改革を断行し政権獲得に動き出した。
NSSAPの武装組織として親衛隊･突撃隊を作り過激な選民思想を広めヘラクレイオスの長女 アドリアーナを女帝としてアメルアリ家再興運動を展開した。
1939年の総選挙で政権獲得を目指したがミハイル･メネリク1世が若いことをいいことに独裁政治を敷いた。1941年にデースラは親衛隊と突撃隊を率いてクーデターを起こしてミハイル･メネリク1世を軟禁し神聖アクスム獣皇国から神聖アメルアリ帝国に国号を改称しアドリアーナを「ネグサ・ナガスト（諸王の王）」「神聖なる東アフリカ皇帝」に即位させた。
6年間のNSSAP政権によってロシア系以外の白人･日本人･ティグレ人以外の民族は2等臣民にさせられて特にデースラが嫌悪していたロシア人･イスラム教徒･コプト教徒･を強制収容した。だが、ロシア人貴族･反NSSAP軍閥がアクスム十字軍を組織して叛乱を起こし第2次エチオピア内戦が1943年に勃発、欧米諸国の支援もありアクスム十字軍は勝利し皇都アディスアベバを包囲した。

1945年4月デースラ総統は官邸を包囲されたため自決した。カリスマ指導者を失ったNSAAPは急速に求心力を失い副総統のラドフ･ホズが総統に就任したがまとめあげることは出来ず幹部同士の内紛が表面化した。
1945年に政権復帰を果たした聖隷保守党によってNSSAPが制定した全法案の廃止･全政党の武装化全面禁止及び武装組織の結成禁止法･国家叛乱組織排除法が施行されるとNSAAPは帝国軍･警察軍の弾圧を受け1946年8月15日第3代総統 ヘルマン･ハインリヒ･ロームはNSAAPの解散を宣言した。
その翌日、ローム以下NSAAP最高幹部･構成員は悉く王政復古を果たした神聖アクスム獣皇国政府により処刑され歴史から姿を消した。
処刑から生き残った評議会時代のNSAPP党員「イヤド･シムス」は皇国政府によって監禁されていたアドリアーナを連れザンジバル･スルタン国に亡命した。

1955年経済成長と開発の中で取り残された地方市民はヘラクレイオス首相時代の政治を懐かしむアメルアリ懐古主義運動が流行った。その運動の指導者はザンジバルから帰国したイヤド･シムスだった。

シムスはアメルアリ主義者をまとめて1959年アメルアリ同盟を結成した。シムスは自ら最高指導者にはならずアドリアーナの夫でありアメルアリ王家の一門 ティマイオスを初代神聖アメルアリ同盟総統に擁立した。

• 初代総統 テオドロス･ノア･アメルアリ?
• 第2代総統バシリクス･ノア･アメルアリ?
• 第3代総統アレンダル･ロト･ゼピュロス?
• 第4代総統 ジェリコ･クライオ

• 第5代総統ヘラクレイオス･ノア･アメルアリ?
• 第6代総統 ハイレ･ブルメル

• 初代総統 アルベルト･フォン･デースラ?
• 第2代総統 ラドフ･ホズ?
• 第3代総統 ヘルマン･ハインリヒ･ローム?

• 初代大総統 ティマイオス･ノア･アメルアリ?
• 第2代大総統 ハイレ･ゾグー･ノア･アメルアリ?
• 第3代大総統 カナン･ノア･アメルアリ?
• 第4代総統 デュマイオス･ノア･アメルアリ?

役職	氏名	議会	備考
代表		所属している議会
副代表
最高顧問
幹事長

党の主張するイデオロギーなどを