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アルフォンソ1は、ブラガンサ連合王国が開発した主力戦車である。
▲展示される退役した車両

スペック

  • 全長:9m
  • 全幅:3m
  • 全高:2.5m
  • 全備重量:45t
  • 速度:50km/h
  • 行動距離:100km
  • エンジン:V型12気筒液冷ディーゼル機関
  • 排気量:3500cc
  • 最大出力:1550ps
  • 最大回転数:8000rpm
  • 燃料容量:2800L
  • 乗員数:4名

武装

  • M65戦車砲
  • 主砲同軸機関銃×2(ブローニング12.7mm機関銃)
車体前部に搭載され、主砲と同軸に配置された機関銃。主に対歩兵用の火器として使用される。
砲塔上面に搭載されている車載式機関銃。砲塔旋回と同時に自動で照準を合わせることができ、砲塔上部のハッチを開いたままで射撃を行うことができた。
その他、車体上面には7.62ミリ機関銃が搭載されている。

装甲厚

  • 前面:70〜75ミリ
  • 側面:25ミリ
  • 後面:20ミリ
  • 上面・底面・車体後部:10ミリ
  • エンジンルーム内 40ミリ

運用史

長い間ポルトガルを始めとする西側諸国と微妙な関係にあったブラガンサ連合王国では、兵器の国産が模索されてきた。
アルフォンソ1は史上初にして唯一の国産戦車である。開発開始は1956年。当時ブラガンサ軍が保有していたアメリカ製のM48パットンの後継車両として、第2世代主力世代の開発が開始された。しかし、当時のブラガンサ軍には資金力がなく、結局この計画はいったん凍結されることとなる。その後、同地に駐留していたイギリス軍から供与されたティーガーIに注目したブラガンサ軍は、それをベースに自国で開発した戦車を1958年に試作した。それがアルフォンソ1-0であった。
車体の形状は従来運用してきたアメリカ製戦車とは異なり、全体的にずんぐりとした印象を受ける。これは主砲同軸機関銃や装甲板などを取り付けるため、砲塔部分の形状が変更されていたためだ。また、この砲塔形状に合わせて車体上部の構造も変更され、上面にも装甲板が取り付けられることとなった。
エンジンはM4シャーマンのものを流用していたが、信頼性の低さに悩まされていた。そのため、エンジンの換装も検討されたが、結局は断念され、エンジンはそのまま使用されることとなった。
一方、駆動系に関しては、従来のイギリス製戦車で使用されていたものより出力の大きなものを独自に設計・製造した。これは本国でも試験的な導入にとどまり、本格的な量産化には至らなかった。ただし、後に改良を加えた改良型が開発されており、こちらは正式採用され生産が行われている。
1960年には一応開発が完了し、アルフォンソ1-1が生産された。性能評価試験が行われたが、結果は散々なものであった。まず、最高速度は10km/h程度しか出なかった上に、不整地での走行能力は著しく低く、履帯幅の調整機構がうまく働かないなどの問題もあった。更に砲塔旋回時の動作不良が頻繁に発生し、射撃統制装置の不具合なども報告された。
これら問題の改善のため、アルフォンソ1-1は更なる改良が加えられることになった。それは主砲の口径を大きくすることだった。当初、主砲は同口径のイギリスのMk.VI戦車砲を搭載する予定だったが、最終的には重量増を抑えるために口径は小さめだが、より強力な主砲を採用することになった。その主砲とは、アメリカのM65戦車砲であった。
こうして開発されたのが、アルフォンソ1-5である。主砲の変更に伴い、搭載されているトランスミッションやサスペンションなどの部品類も再設計された。その結果、重量が増加したものの、性能は大幅に向上し、それまで運用されてきたM48パットンと比較しても遜色のないものとなった。また、主砲の威力についても、それまでの主力戦車よりも優れたものとなり、正面からの砲撃戦ではT-34中戦車に対しても互角以上の戦いができるとされた。
しかしながら、実戦テストにおいて大きな問題が発生した。というのも、主砲の発射に伴う衝撃波によって、車内の兵士が死亡したり、砲塔内の機器が故障したりといったトラブルが多発したためだ。このため、主砲発射時における乗員の保護対策が検討され、いくつかの装備が追加された。
1つ目は車長用キューポラに防弾板が設置されたことである。これにより、車体への直撃弾を受けた際に車内に破片が入り込むリスクを減らすことができるようになった。
2つ目が砲塔天蓋部のハッチに設置された機銃座である。これは砲塔側面に取り付けられた重機関銃とは別に、砲塔上部に取り付けられており、必要に応じて発砲することができるようになっていた。
3つ目の装備として、砲塔内部に減音器(サウンドサプレッサー)が装備された。これは主砲発射時に発生する轟音を低減するためであったが、これもまた弊害が発生し、発射の際に発生した熱で銃手が火傷する事故が頻発したという。
このように様々な問題を抱えつつも、最終的にアルフォンソ1は1962年から量産が開始され、1964年までに30両が生産された。
この最初の正式配備群はコンゴ民主共和国との国境を警備する部隊に配備され、国境侵犯を試みるテロ組織などとの戦いで大きな戦果を挙げた。また、その後もアフリカ諸国との紛争に投入される機会が多かったことから、ブラガンサ軍の主力戦車として長く活躍することとなった。しかし、アンゴラ内戦では反政府勢力との戦闘に投入された結果、対戦車ミサイルによる攻撃を受けて大損害を被った。その後は改修が行われ、近代化が進められたが、現代ではやや時代遅れの戦車となりつつある。
しかし予算などの関係からブラガンサ連合王国は新型戦車の開発が難しく、現在もなお旧式化した車両の更新が続けられている状況にある。

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