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『愛すべき青』は、パウリナ・アルメイダによるブラガンサ連合王国の漫画。『週刊ガールズ漫画』において1971年から1975年まで連載され、1977年から1980年まで続編の『青のその先へ』が連載された。1974年には出版社コミックスクイーンズより単行本が出版され、また1977年に国営放送でアニメ化もされた。
なおこの物語では、主人公である少女ピピネラの歌と、歌鳥族の仲間である小鳥たちの活躍を中心に描かれている。
この作品をきっかけにパウリナにはファンがつくようになり、後に彼女は他の漫画家たちとともに、自らの団体を結成した。そして彼女の名を冠した賞が設立され、現在に至るまで多くの作家たちが彼女を目標として作品を生み出し続けている。
なおピピネラのモデルとなった実在のモデルがいるのだが、それが誰なのかについては諸説あるためここでは触れない。

概要

物語はファンタジー世界を舞台とし、ミュージカルをテーマにしている。しかし舞台設定自体は現代的であるため、いわゆる異世界ファンタジー小説とは少し趣が異なるだろう。
登場人物は主に四人――主人公ピピネラとその仲間の小鳥たち、そして主人公の親友の少女アルマ、王国に敵対する組織の幹部である魔女ラーニャ。
彼らは皆、何かしらの問題を抱えている。そんな彼らの心を解きほぐし、悩みを解決する手助けをする存在として描かれているのが歌鳥族の少女カザリなのだが、カザリ自身も問題を抱えている。
問題を抱えた者たちの心が触れ合うことで、お互いを理解し合いながら問題を解決していくという流れになっているのだ。
ちなみに物語の主軸となるのは、歌鳥族と人間との交流を描いた部分だ。歌鳥族は人間からすると珍しい種族であり、それ故に恐れられている。しかし一方で人間は歌鳥族の持つ特殊な能力に憧れてもいる。
つまり歌鳥族と人間の関係というのは、両極端なものなのだ。その両極端さが上手く表現されているのが、物語の魅力のひとつとなっている。

あらすじ

舞台は中世風のファンタジー世界。主人公はとある理由から歌うことをやめてしまった女の子、ピピネラ。ある日彼女は、森の奥深くにある小屋の中で、ひとりの小鳥と出会う。
小鳥の名前はカザリ。彼女はある問題を抱えていた。それは自分が何者なのかわからないということだった。記憶をなくしたカザリのことを気にかけてくれるピピネラだったが、ふたりの間には次第に距離が生まれていく。
そんなある日、王国の王子様がピピネラのことを訪ねてくる。そして彼はピピネラに自分の護衛をしてもらいたいと頼み込む。その裏には、とある事情があったのだが……?

人物紹介

ピピネラ(通称:ピピ)

本作の主人公。十四歳の女の子。歌鳥族だが、歌声を失っている。普段は無口で冷静な性格をしているが、感情表現豊かで感受性が強い一面もある。歌を歌うことができないことを気にしており、そのことをいつも悩んでいる。
カザリと出会ったことをきっかけに、再び歌を歌い始めるようになる。

アルマ

ピピの親友にして幼なじみの少女。十六歳。明るく前向きな女の子。好奇心旺盛で、行動力がある。お転婆でやんちゃな性格をしているが、実は心優しいところもある。

カザリ

本作のメインヒロイン。鳥と人の姿を持つ歌鳥族の女の子。とある事情から記憶喪失になってしまったところをピピに助けられる。それからピピの家に居候することになり、ピピやアルマたちと過ごすことになる。

ラーニャ

本作の悪役。二十三歳の女性。魔女の末裔でもある。王国に対する憎しみが強く、その恨みを果たすために動いている。王国への復讐のためなら手段を選ばない冷酷さを持っている一方、情にも厚い面も持つ。

エルク・アルティレッティ

王国に敵対する組織のボスの息子。謎の男。外見年齢は十二歳程度に見えるが、実際は三十代後半らしい。大人びた性格をしており、年齢以上に落ち着いて見える。

ルクス・アーカディア

本作のヒーロー。十八歳の青年。王国の騎士として働いている。真面目で責任感の強い性格。

セリスティア

十七歳の少女。聖アルディスタ騎士団の副団長を務めている。王国最強の騎士と呼ばれているほどの腕前の持ち主。

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